江戸のデザイン手ぬぐい


広告チラシは一度見たら捨てられてしまいますが、手ぬぐいは何度でも使われるので、広告の媒体と しても効果があるものでした。そんな訳で、粗品などにずいぶんと利用されていました。

しかし、商店名が前面に出すぎていたり、デザインに力強さがなかったり、どちらかと言えば、水気と汚れを取り去る布切れというイメ−ジで終わってしまいました。 ところがどっこい、いなせな江戸のデザインが吹きこまれた手ぬぐいは、驚くほど粋で、日本人の情緒 と文化が表現されています。

江戸が始まって四百年!今、若者たちの間で、その良さが見直され、お洒落感覚で使われて始めています。

  彩心(サイシン)

江戸時代、色々なものが実用性から、遊びの要素が加わって、粋というイメ−ジがデザインで表現されていきます。

日本海の風を受けて活躍した、越前・北前船の船主、「右近家」でこの角字の力強さと歴史を知りました。 この江戸の粋と日本海の北前船を、角字を使って日本手ぬぐいの中で表現しみました。

彩心(サイシン)は、いろどるこころ、美しいつやのあるこころという意味です。 ここで言うつやは、艶というよりも、美しく反射する光。太陽の光のようなこころをイメ−ジで文字組 みしてデザインしました。


オリジナルデザイン 角字 日本手ぬぐい

サイズ 長さ 113センチ X 幅 38センチ と大きめに出来ています。
一般の手ぬぐいは 90センチ X 35センチが一般的サイズです。


品質
綿100%、生地の種類は浴衣にも使用する徳岡という生地を使用しており、安売りの手ぬぐいとは全く品質が異なります。糸が細いので薄く感じますが、手拭いの生地に関して、厚手はあまり良品でないので長持ちいたしません。

東京本染め
浴衣といえば、東京本染(注染)といわれるぐらい注染は伝統の染め方になっており、お相撲さんで、 風格のある方の浴衣は今だに東京本染と指定があるほどです。正式には「注込染」といい、一般 には注染(ちゅうせん)と呼んでいます。とくに、地染まりは、関西方面ではなかなか出来ない仕事ですので東京本染めが一番良いという評判です。

染色方法
注染は、手加工染色法の一つで、型や染め方が特殊で、プリントのように染める場所をくりぬき、くりぬいた所に染料を塗りつけるのとは反対に、染まらない所をくりぬき、防染糊を生地に付け、染めない所を作り、実際に染まる場所へその後、染料液を注ぎ込み染色する方法を注染といいます。

伝統の濃紺
暖簾や手ぬぐいと言ったら、紺だろう?というイメージだったら伝統の「濃紺」色、業界用語で「バッ ト」という色がベストで、落ちついた感じで染め上がります。ところが、この濃紺は染料もそろそろ枯渇してきているそうです。もう、5年後は厳しい状況になると、業界の方が言っておられます。
とにかく、紺色というイメージでしたら、バットがお勧め。 通の方の手に渡れば、懐かしいね!バットの色目だね!と言われるかもしれません。 (でも、今は分からない方々ばかりになってしまったそうです・・・。



貴重な逸品

染色の特色として、プリントのように直線的な線が出ません。その点は、風合いとしてお楽しみいただけます。長さ約113センチ、幅約38センチ(一般の手拭いは90センチx35センチが多いです)とチョット大き目に出来ています。
江戸の粋な雰囲気のある、伝統の染めで染まった手拭いを是非、 お手元に置いて、お使い下さい。この本染め手拭いは貴重なイッピンです。


復活版として
昭和40年代の初めまで、手ぬぐいは一般の家庭のなかにたくさんありました。捨てがたい日本の文化と思いましたので、復活版として使っていただけたなら、嬉しいです。

最後に!色落ちするので、他の物とは一緒に洗濯が出来ません。くれぐれも注意を願います。

 



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